プーさんの鼻

図書館に返却期限がきた本を返しに行った。
本は好きなんだけど、あいにく今は読む暇がない。
だけどどんな本が出てるかチェックできるし、絵本も読むことが出来るのでわりとこまめに通っている。
そこの新刊コーナーで俵万智の「プーさんの鼻」を見つける。
作者が子どもを育てている時に詠んだものが多いと聞いてたのでさっそく借りてみる。
いつもゆずが寝入るまで、お乳をやっている体勢で1時間くらい耐えるのだが、それでも今日はなかなか寝ない。横にすると起きるので、ひざの上で抱っこしたまま読んでみた。
妊婦時代から始まり、出産して子どもがしゃべれるようになるくらいまでの歌を読んでいくと、その情景が目に浮かぶように、時には自分の体験とダブり、ぽろぽろ涙がでてきた。
ゆずが寝ない、とか、大声を出す、とかにイライラしてる私も、ただ純粋にお腹を蹴られて嬉しく思ってた時があったなぁと。
たかが一年前のことをどうしてこんなに忘れてしまっているのかびっくりした。


すごくいい本でオススメです。
しかも小説とちがって途中でやめても、次また読みやすい。
弟の結婚を題材にした歌もよかった。
これなら自分で買ってもいいなぁ。
中でも今の私の状況とぴったり来る歌。
「舟になろういや波になろう海になろう腕にこの子を揺らし眠らし」